大阪のとあるコンサルティング会社を受けたときのこと
コンサルティング会社の筆記試験+適性検査は、問題ありませんでした。
筆記試験の点数を教えてもらいましたが80点を超えて楽々と1次面接へ。
人事の担当と思われる35才前後の男性との面接です。
主に聞かれた内容は今まで何をやっていたのか、何ができるのか、実績に基づいて話すことです。
退職理由は聞かれませんでした。
自分ではスラスラと話せたつもりでした。
案の定、一次面接は合格で、社長との最終面接です。
実は前日まで別のコンサルティング会社で面接代わりにと新入社員研修に参加させられており、
そこでなんども大声を出すことを強要されて声がガラガラという最悪のコンディションです。
平日の昼食後、社長が待ち受ける部屋へ向かいます。
ドキドキドキ・・・・ガチャ、失礼します冷や汗
私『始めましてしんじと申します。本日はどうぞよろ・・』
社長『あぁ、はいはい、もういいから座って。で、質問があったら言って』
途中でさえぎられ、着席を促されます。
イラッとしたけど我慢。。
私『はぁ、私は御社の理念に非常に賛同でき、私としても・・』
社長『理念?あんなの、事務の女の子に作らせたものだよ
ああいうのはね、お客さん向けのアピールなだけだよ。
ハッハッハ、で他には?』
また、途中でさえぎられた。
私『そ、そうですか。。社長様の3年後、5年後のビジョンなどをお聞かせ頂け・・』
社長『そんなの知らないよ だって、そのころ私はもう引退してるし、
今でも会社の運営は部下に任せてるから、
うちの会社はボトムアップだからね、ハッハッハ』
またまた、途中でさえぎられた。
私『そ、そうですか。。冷や汗』
なんとか40分引っ張り、面接を終えました。
なんか微妙な社長面接だったなと思い、今更ですがその会社の調査を始めました。
するとそこの会社はいくつかの事業を運営していて、 そのうちの1つでコンサルティング事業を展開しています。
コンサルティング事業を営んでいるなら他のメイン事業はもちろん黒字なんだろうと思ったら、なんとメイン事業が赤字を垂れ流しの真っ最中でした。。
他の事業で何とか赤字を補填しているんですが、コンサルティング事業もギリギリ黒というきわどい経営ということを後で知りました。
最終面接でコンサルティングは経験が大事で、その経験を蓄積して応用展開できるのが強みだと力説されていたのに、赤字を垂れ流す理由がよく分かりりません。
社員の給与も調べると40才前後で700万前後で、社員の給与も横ばいでした。
その理由もよく分かります。
辛口だと思いますが、まずは、自分の会社をコンサルすべきではないかと思いました。
面接を受ける前にちゃんと調べておくべきでした。
私は企業経営をしっかりと学びながらお客様を支援したいと思っていたんですが、どうやらそれは難しそうだと分かり、選考結果が出る前にこちらからお断りさせて頂きました。
会社の存在意義である“理念”をいとも容易く“事務の女の子が作ったもの”と切り捨てる様は私は信じられませんでした。
理念がしっかりしているからと言って、良い会社であると言うことは断言できませんが、しっかりしていない会社に良い会社は無いと断言できます。
コンサルティング会社への転職を希望する人の目的は、だいたい大きく2つあります。
1つは勉強、もう1つは経験です。
モチベーションは高いんですが、最終的に独立志向の高い人が多いので、目的を達成できないなら転職する意味がありません。
私も独立志向でしたので、勉強と経験が積めるなら死ぬ気で頑張ろうと思いましたが、それができないなら止めておこうと思いました。
コンサルティング会社は、自社をまずコンサルティングすべきじゃないかと思える会社も多いので転職の際は気をつけてくださいね。