転職に簿記のが有利な5つの理由と3つの仕事、簿記の資格への誤解が多すぎる!

転職に役立つ簿記の資格は2級か1級


簿記の資格を持っていると、職種によりますが転職ではかなり有利に働くのは間違いないですね。
ただ、1つ注意点があって、『簿記2級以上』であれば、という条件付きです。
簿記3級だと新卒だと多少役に立ちますが、転職だとほぼメリットはないと思ってください。

平成30年(2018年)から簿記の試験内容が大きく変わりました。
具体的には簿記1級で習っていた内容が2級に降りてきて、簿記3級で習っていた内容が2級に繰り上げになりました。

つまり、今まで簿記は1級、2級、3級の難易度は1級を100とすると、2級が30ぐらい、3級が10ぐらいでした。
それが、平成30年(2018年)からは1級を100とすると、2級が45ぐらい、3級が7ぐらいになりました。

それだけ簿記2級の難易度が上がり、重みも増したというわけです。
だから、平成29年(2017年)以前とはまた違って2級の価値がグンと上がったことになりますので、転職でより一層有利になります。

転職に簿記が役立つ4つの理由と誤解

1,帳簿の意図を理解できている


簿記の知識が無くても会計ソフトがあれば素人でも入力できることは間違いないんですが、帳簿、記帳の意図、決算書作成までの流れが理解できているかどうかで、仕事の完成度が大きく変わってきます。

どこの会社も会計ソフトを使ってるし、会計ソフトも進化してるから経理に簿記の知識はいらないと思い込んでいる人いませんか?
確かに会計ソフトがあれば入力さえすれば後は、『決算書作成』というボタンを押せば決算書が自動で作れちゃうんです。

でも、実は会計ソフトの欠点は、費用をどの科目に入れるのか、売上か現金戻りなのかなどの経理実務については自分で考えて入力しないといけない点なんです。
だから、簿記の知識がないまま決算書を作成する人と簿記の知識を持って決算書を作成する人では仕事の完成度に大きな差がでます。

簿記を取得しても実務では通用しないと言ってる人は、実は簿記の知識がない人なんです。

2,会計分析の基礎ができている


あまり知られていませんが、会計分析は決算書を読み解く力であって簿記の知識は必須ではないんです。
でも、決算書の仕組みをわかった上で会計分析するか、決算書の仕組みを知らずに会計分析するかでは、分析レベルが大きく変わります。
簡単に言えば、数字を良く見せようと操作しているかどうかが見抜けるようになるんです。

会計分析=決算書を読み解いて利益がいくらか、在庫回転率はどのぐらいかなどの、出来上がった決算書を元にして分析することです。

実は会計分析って簿記の知識がなくてもできてしまうんです。
簿記というのは、帳簿記録の略で、記録をつける時のルールを学ぶものです。

でも、簿記の知識を持って会計分析するのと簿記の知識がないまま会計分析するのとでは、また分析の深みが全然変わってきます。
簿記の知識があれば、数字の操作を見抜けるようになるんです。


おそらく売上を前倒ししているな。これは金融機関からお金を借りるためだな。ということは相当資金繰りが危ういな。

利益を大きく見せるために費用を後ろに回してるわね。

など簿記2級以上を持っていれば、分析の深みがでるようになります。

3,仕事への熱意を証明できる


会計のプロになりたいという人の場合、ただ口だけなのか行動も伴っているのかで、転職希望者の本気度が分かります。

上でも書きましたが、2級はより一層、実践的になって難しくなっています。
さらに、工業簿記も試験の範囲に含まれているので学ぶことも多くなっています。

だからこそ、簿記2級に意味が出るんです。

簡単な資格を取っても仕事への熱意はあまり伝わりません。


こんなに難しい資格をよく頑張って取ったな。
この人は本気なんだ。

そう思わせるには、難易度の高い資格である方が良いんです。

4,他の転職の候補者と差別化できる


採用の選考はどうしても他の候補者との比較になりますので、資格で差があると上司を説得しやすくなります。
その分、採用されやすくなるのは間違いありません。

資格はやっぱり目に見えるんで、他の候補者と比較しやすいんです。
候補者がたくさんいる転職市場の場合、他の候補者とほとんど差がない、誰をとっても良いだろうという時はよくあります。

そんな時に相手よりも1mmでも自分が優れていることを説得できればあなたの勝ちなんです。
転職の選考ではそういうギリギリの戦いは本当によく起こります。

だから簿記2級持っていると有利なんです。

では、具体的にどんな仕事、職種なら簿記2級が有利なのかを紹介します。

転職に簿記2級が役立つ仕事、職種

1,経理事務

まずは経理事務です。
これは間違いないです。

ほぼすべての経理事務の募集で簿記2級以上が求められています。
中には、『実務経験不問!資格不要!』と書かれている求人票もありますが、そう書かないと応募者が来なくなるからであって、本当に経験も資格もない人を取りたいと思っているわけではありません。

逆にそんな中で簿記2級でも持っていたら採用率はグンと高まります。

2,税理士事務所or会計事務所

税理士事務所や会計事務所と言えば、税理士だけの集まりと思っている人も多いですが違いますよ。
と言いますか、8割以上は税理士の資格すら持っていません。

私もそのうちの1人ですが、みんな代表税理士の資格を借りて仕事をやっているだけなんです。
でも、税金や経理、会計のことを扱うので素人では務まりません。

そのため、採用の1つの目安が簿記2級以上、もしくは税理士の試験科目で1科目以上合格している人です。
変な話ですが、税理士事務所では税理士の資格を持っていない社員スタッフが顧問先を持って顧問先企業の税務調査対応を行っています。

これは違法ではないんです。
代表税理士の名前で行っているのでOKなんです。

3,5人以下のベンチャー企業

5人以下のベンチャー企業に勤めると分かりますが、社長1人でなんでも仕事をこなしています。
でもベンチャー企業の社長の一番大きな仕事は、『仕事を取ってくること』です。

決して、社内の雑務ではありません。
それは社長も分かっているんです。

でも誰もやってくれる人がいないし、税理士に記帳代行を任せるとお金もかかるのでやむなく、自分でやっているだけなんです。
だから、簿記2級の資格を持っている社員が応募してくれると感激するぐらいです。

製造業やお金の出入りが多いベンチャー企業はそれだけ記帳の数が多いのでとても重宝されます。
多少他のスキルが無くとも採用されやすくなります。

ベンチャー企業の良いところは専門の仕事以外にも経営絡みの仕事に携われることです。
だから、それだけ経験値も高まります。

将来、社長になりたいと考えている人はぜひチャレンジしてみてください。

でも簿記2級を取ったからと行って、すぐに退職して転職活動しよう!というのはおすすめしません。

簿記2級はあくまで資格にすぎません。

転職はあなたが転職したいという気持ちと、企業が人材がほしいと思うタイミングが一致して初めて採用されます。
だから、そのチャンスを逃さない工夫が必要です。

実際に転職に成功している人はとても上手に転職活動を進めています。

転職に成功した人の上手な転職の進め方

でも勢いだけで退職してから転職活動を始めるのだけはやめましょう。
失敗のない転職を希望するなら、転職活動を開始する際に、転職エージェントのいる転職サイトに登録することをおすすめします。

大切なことは、今すぐ転職する気持ちになれなくとも、退職してから転職活動を始めるのではなく、辞めたいと思ったときから会社情報を仕入れるために、まだ在職中に転職サイトに登録して情報収集を始めることです。

律義な人ほど退職してからゆっくり転職活動を行おうとしますが、賢いやり方ではありません。

実際に私が人事部にいた頃に転職の面接に来た人の3人に1人は在職中に転職活動をしていました。
その方が転職予定の会社と交渉を有利に進めやすくなります。

在職中に転職サイトに登録すべき理由は3つあります。

1つ目は、実際に転職を3回経験したので分かりますが、退職までに溜まったストレスや疲労は半端ないためです。
限界に達すると転職サイトに登録する気力すら無くなります。

2つ目の理由は、転職せず自宅でゆっくり過ごす生活に慣れると転職へのモチベーションを戻すのは想像以上に大変だからです。

3つ目の理由は、退職後に空白期間を作ってしまうためです。
空白期間が半年を過ぎると次の転職は致命的に難しくなります。

元人事部として本音で語りますが、転職に成功している人は例外なく転職サイトに登録して、気になる求人情報をストックしておくだけでもおこないましょう。

転職サイトに登録すると『転職という選択肢』ができて心にゆとりが生まれ、『色々な会社情報』を知っておくことで心が折れて倒れる前に転職という手が打てるようになります。

転職サイトは登録無料です。
数分の登録作業だけ行っておけばあなたの条件にあった新規求人や転職可能なおすすめ求人がメールで届くから、今すぐに転職できなくても登録だけはしておくべきです。

おすすめの転職サイトはやっぱりリクルートエージェントです。
私も転職の際はたびたびお世話になりました。

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リクルートエージェントに登録する5つのメリット

メリット

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転職活動を進めるにあたって重要な要素である「求人数」。
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転職の相談相手は、誰でも良いというわけではありません。
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リクルートエージェントは、各業界・各業種に精通したキャリアアドバイザーが、求職者の希望やスキルに沿った求人を、厳選してご紹介しています。

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リクルートエージェントのアドバイザーは、求人紹介をするだけではありません。
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一度、転職した方ならわかりますが、内定を得る会社も『保険として受けた滑り止めの会社』から『第一志望の会社』までさまざまです。
第一志望の会社から内定を得たら滑り止めの会社は断るのですが、一人で転職活動を行うと自分で断りの連絡をいれないといけませんが、説得されたり何度も連絡が来ると結構ストレスです。
リクルートエージェントを活用すれば、そのような手間もすべてリクルートエージェントが代行してくれます。

5、年収交渉もお任せ

リクルートエージェントの担当者はとても熱心に転職者を売り込んでくれます。
そのため年収交渉も行ってくれるので希望の年収よりも上がることもよくあります。
元人事部での経験から言っても、書類や面接では伝わらない転職者の良さをしっかりと伝えてくれるので助かりました。

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